それは、2015年1月の長女の海外留学から始まりました。 高校２年生でありながら オーストラリアのアデレードで10か月の留学生活に出かけた 長女。比較的高齢なホストファミリー先で飼われていたのが、ベラと言う名の下顎が突き出た 小さく可愛いシーズーちゃんでした。 孤独な生活にも、帰宅後はベラが長女にべったり付きっ切りで居てくれるという連絡を受け、 小さな命に少し安心感を感じていました。 家を守る我が家では、長女の居ない寂しさを紛らわす為、日々そわそわし、 何かしていないと涙が零れ落ちる、そんな日々を送っているところ、 ６月後半になって 「長女が帰国後、寂しくないように我が家もシーズーを飼ってあげよう！」 と半ば強引に、シーズをファミリーに迎える口実に、一同賛成。 こうなると我が家は俄然行動が早く、早速妻と次女が早馬のごとし出かけるのでした。 帰宅後２人の感想は、興奮気味に「とっても可愛いのが居た」との事。 なんでも、１時間もその子の前で見続けたらしいのです。。。。 「まさか、そんな昨日の今日で早く可愛い子は見つかるわけないやん。妥協したらいかん。」 と翌日に一家で面談に向かうのですが、帰りの車には生後２か月の小さな小さな家族が増えていたのでした。名前は次女が「ベル」と名付けました。 「美女と野獣」から名付けたそうです（野獣・・・） それからの毎日は夢のように幸せで、いつの日か、 「永遠にこの子の笑顔を眺めていたい」 「それは互いに命あるもの。かなわくとも、１日でも１時間でも長く同じ時を過ごしたいと願うのでした」 その願いの全てが食に向きました。 私の住んでいます高知県高岡郡中土佐町は、漫画土佐の一本釣りの舞台となった街で、猟師町として今も盛り上がっている新鮮な魚介類が沢山揃っている町なのです。 そして、私の父が現役の漁師という事もあり、市場に上がる前の漁船からの直接買い付けが出来る為、海から水揚げされて市場に並ぶのを待たずして、加工が出来る事から日本有数の鮮度を誇れる訳です。又、母は天日干し一筋、約５０年の完全無添加天日干し干物を作り続けており、子供の頃から包丁を持って手伝ってましたので知らない内に下積みは終えておりました。 そんな折、両親の干物を妻と販売お手伝いしていたところ父が